「ぴあサポぐんま」の詳細については、

ぴあサポぐんま のページ

をご覧ください。
「ぴあサポぐんま」では
ぴあサポぐんま研修会(公開講座) 「がんを知ろう」シリーズ
を開催しています。
こちらについては、
群馬県 健康・福祉 医療・保健 群馬県のがん対策 ページ
にもご案内が掲載されていますので、ご覧ください。

以下は、第11回群馬がん看護フォーラム (2014) で、ぴあサポぐんま代表世話人である 土屋 徳昭 氏が自ら「ぴあサポぐんま」について話されたものの要旨です。

『群馬県におけるがんピアサポーターの活動概要』

土屋 徳昭
ぴあサポぐんま代表世話人

 群馬県では、平成24年度から、がん対策の中の、がん患者相談・支援事業の一環として、「群馬県がんピアサポーター養成研修」を始めた。初年度は42名が受講し、内、41名が研修を終了。25年度は48名が受講、内、46名が修了した。所定のプログラムを修了者には県知事名の修了証が発行された。
 「群馬県がんピアサポーター養成研修」を修了した者が、即、戦力として現場でがん患者さんの相談支援に就けるというものではない事は、研修を修了した者のほとんどの人が自覚したはずである。
 そこで、24年度修了の私始め2-3人の同調者が研修終了後、即、修了者の「同窓会」を組織することを提案した。担当行政の群馬県保健予防課がん対策室は、きわめて異例?なことに、その場で「同窓会」の結成を容認した。
同窓会の目的は、相談・支援活動に対処するための「スキルアップ」である。
 何度かの準備会を経て、25年7月に結成の総会を開き、会則を批准、「ぴあサポぐんま」が誕生、39名の参加が得られた。そのうち、2名は退会、2名が死亡退会となったが、25年度の2期生修了生が新たに40名加わり、現在、会員数75名の組織となっている。
 「ぴあサポぐんま」という、いわば素人の集団が、がん患者相談・支援に関わりを持つという新たな「展開」について、医療関係者の皆様にその活動内容をご理解いただき、がん患者相談・支援がより広範な多職種による協働となることに道筋を見出したいと願っている。
 「ぴあサポぐんま」が何をめざし、何をしてきたか、この1年間の活動の概要を発表する。


また、医療機関からは以下のようなピアサポーター活用の効果や事例がポスターセッションで報告されました。

がんサロンにおけるピアサポーター活用の効果


○角田明美 冨田千恵子 大川友子
群馬大学医学部附属病院

 群馬県がんピアサポーター派遣事業が平成25年9月より開始となった。この事業は、がん患者・家族等に対して、がんを体験した人やその家族を「ピア(仲間)サポーター」として派遣し、傾聴を主とする共感的支援を提供することで、がん患者・家族等の抱える不安や辛さを和らげ、療養生活の質が向上することを目的としている。群馬大学医学部附属病院(以下、当院)では、平成25年9月よりがん患者・家族のためのサロンである「なごみサロン」での受け入れを開始した。主な役割はサロンでの司会・進行やファシリテーターであり、がんピアサポーターとサロン担当者で試行錯誤しながら共に成長していくことを意図し、安心して役割を担えるように開始前の打ち合わせと終了後の反省会を兼ねた振り返りを行い、活動をサポートしている。
当院ではこれまで計6回の受け入れを行ってきたが、がんピアサポーター自身が新たに役割意識を持つことで、傾聴や共感を行いながら他者に助言するという役割を、自信を持って全うしており、改めてがん患者・家族の力を見いだす場となっている。がんピアサポーターを活用することで、がん体験者の話が聞きたい、気持ちを分かち合いたいという参加者のニーズにも十分応える形となっており、サロンに一体感が生まれ、成熟に繋がっているのでその効果をここに報告する。

県内のがんサロン活動事例を共有しよう
〜群馬県済生会前橋病院の場合〜


○関根奈光子 須田光明 高橋俊成 松浦雅人 望月裕子
群馬県済生会前橋病院

【はじめに】
昨年当院に『がんサロン』を開設した。がん患者や家族同士が病気のこと・病気以外のことを気軽に語り合える場として利用されている。
半年が経過した現在、活動上の課題も見えてきた。本発表では、当院のがんサロン活動について紹介する。県内のがん看護を考える場にてがんサロンの活動事例を共有することが、当院のがんサロン活動の助けとなるだけでなく、類似した課題に直面しながら活動を続けている県内他施設のがんサロン活動の参考になれば幸いである
【当院がんサロンの活動内容と課題】
下記内容における課題等含め詳細は発表時述べる。
[日時]偶数月第3金曜日15時〜16時
[参加者]当院に通院・入院中のがん患者・家族
[進行役]院内サロンかつ開設間もないため、現時点での進行役は医療者が務めている
[内容]参加者同士のフリートークを大切にしている
[広報]院内放送・ポスター・ホームページ・広報誌
[参加者の声]「経験談を聞けて励みになった」等
[改善に向けた取組]当日の雰囲気や医療者の動き・アンケート結果の振り返り
【おわりに】
がん患者や家族には、私達医療者が支えられない、がん患者・家族特有の、がん患者・家族同士でなければ支えられない部分があり、そういった所をがんサロンで支えて頂いているのではないかと思う。がん患者・家族が利用できる一つのリソースとして活用して頂きたい。また、医療者からのサポートだけでは補えないものをがんサロンは補っているのだということを医療者の方にはぜひ知って頂きたい


以下のリンクは、ぴあサポぐんま地域がんサロン推進プロジェクトチームが主催する 地域がんサロン群馬 に関する情報です。

地域がんサロンぐんま 前橋

地域がんサロンぐんま 高崎

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