口演2-4

緩和ケアチームに対する倫理的感性を高める教育の展開
〇小林 智美1)、京田 亜由美2)、真下 孝江1) 神田 清子2)
1)日高病院
2)群馬大学大学院保健学研究科



【目的】緩和ケアチームの倫理的感性を高める試みとして、事例を用いた倫理の学習会を開催し、その評価を行ったので報告する。
【研究方法】院内緩和ケアチームに在籍する医師や看護師、薬剤師など、12名を対象に倫理に関する講義と事例演習を組み合わせた学習会を実施した。学習会の目的は、倫理とは何かを理解し、がん患者と関わる上での倫理問題について学び、倫理的感性を高めることが出来ることとした。講義は「倫理について」「倫理問題を考える上でのポイントについて」で構成し、事例演習では参加者をグループにわけ、ジョンセンの4分割表を用いて情報を整理した。終了後に講義の理解度などを問う自記式質問紙調査を行い、単純集計した。実施施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】質問紙調査では、講義・演習について、全員が「よく理解できた」「ある程度理解できた」と回答した。また、全員が倫理に対する意識が変化したと回答した。
【考察・結論】事例演習をグループワークにしたことで、積極的に話し合いができ、参加者の理解度が高まったと考える。また、多職種で話し合いをすることは倫理的問題を解決するために重要であることを改めて実感した。今後は病棟毎に学習会を実施し、病院全体で倫理的感性を高めていきたい。


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