口演2-3

A病院における看護倫理教育の現状と課題
〇福島 加代、高橋 美穂子、石山 真寿子 下山 早恵
伊勢崎市民病院



【目的】A病院看護倫理委員会は、がん看護専門看護師が講師となり、倫理的感性の向上を目的とした看護師への看護倫理教育を実施してきた。6年間の研修内容と今後の課題について時系列に活動を振り返る。
【活動内容】A病院看護師約30名を対象に、平成24年より「看護倫理の基本」と称した看護倫理教育を開始した。初年度は、看護倫理に関する基礎的知識の講義と看護倫理原則を用いた事例検討の演習を同日に実施した。しかし、演習時間が不足し看護倫理原則の理解が困難という意見が多かったため、翌年より研修を2日間とし、事例検討を中心とした内容に修正した。平成26年は、研修の効率化を図るため講義をe-ラーニングに変更したが、講義内容が演習に活かされず、講師による講義を希望する意見が多かった。そのため、平成27年より、e-ラーニングと事例を用いた補足講義に変更した。演習は、受講者が看護倫理原則に沿った事例検討方法を理解し、看護師の行動を検討できるように修正し、現在も同内容にて継続している。
【倫理的配慮】発表に際し、所属看護部の許可を得た。
【結果】研修内容を修正し、受講者から倫理原則や倫理的な問題解決に向けた考え方が理解できたという高い評価を得ている。
【考察・結論】受講者が研修をどう活用できたか、また、看護師の倫理的感性向上を質的に評価し、可視化することが課題である。


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