口頭1-4

どのように命の時間を使うか!〜再発乳がん30回の化学療法を受けて気づいた事〜
〇根岸 友香1)、古池 きよみ2)
1)がんサバイバー
2)公立藤岡総合病院



【体験談】2015年に長年勤めていた会社を退職し、自宅でアロマテラピストとして開業しようとした矢先に乳がんが発覚した。
術前化学療法後に乳房全摘出手術を行ったが、僅か5ヶ月で領域リンパ節に再発し、以降、化学療法、サイバーナイフ、放射線での治療を断続的に行ってきた。
治療と両立しながら、ピンクリボンアドバイザーやがんナビゲーターを取得したり、ピンクリボン団体での活動に参加したことがきっかけで、地元での患者会主催やサバイバーヨガインストラクターを取得し、アロマなどのセラピストとしての仕事やがん体験者である事を強みとして意欲的に闘病を続けてきた。
しかし、化学療法を20回以上受けた頃から、化学療法による副作用の増悪が顕著となり、倦怠感や認知症様症状、分子標的薬による皮膚症状などが出現し、やりたいことが思うようにできないつらさを体験した。
終わりの見えない再発治療への意欲が減退し、エンディングノートの記入を考えていたところ、一問一答の簡便なエンディングノートと出会い、自分がどの様に残された時間を使いたいのかを明確にする事ができた。そして、その為に頑張れる事、頑張らない事、他者に協力を求める事を考えられるようになり、闇雲に治療を拒否するだけでなく、命の時間を自分らしく生きる実践をしている。その体験を皆様にお伝えする。


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