患者中心の医療をめざして‐限られた人数で医療の質を高めるために‐

○徳満葉子 真下孝江 大海 陽子 高橋美香
日高病院

【はじめに】
当院では2014年1月より「患者中心の医療」を目的として化学療法センターの改装を行い半個室の点滴ブースの確保と患者の生活背景に合わせ夜間化学療法を開始した。それに伴い限られた医療チームの人数でより良い患者中心の医療を実現するために看護師の立場から、看護師が看護に専念できるようにしたチーム医療にしたいと考え構築している。
【化学療法看護師の役割】
化学療法での看護師の役割は、生活背景を考慮した効果的な問診を行いセルフケア支援、症状マネジメントを行うこと、治療開始や変更時の意思決定支援、有害事象、薬剤の説明を行い患者が納得し治療を行えるよう支援すること。その他、薬剤の監査、投与管理を役割と考えている。この本来の看護を行うことで患者中心の看護が成り立ち、医師が本来の診察に専念でき患者中心の診察が成り立つと考える。
【患者中心のチーム医療】
当センターの条件で、看護師が看護に専念できるようにするために新しいチーム医療の構築が必要であると考えた。それまで当センターでのチーム医療には、あまり介入していなかった医療事務、看護補助者を取り入れた。医療事務者は、次回の診察、検査予約を代行し看護補助者は半個室、夜間化学療法という患者のアメニティは向上できたがその条件の中でも変わらず安全を確保できるよう患者の観察を行うようにした。限られた人員の中で患者中心の医療が最大限に行えるよう、それぞれが役割を果たし補完し合って活用できるようにしている
【おわりに】
患者、家族に寄り添い患者が今までの自分の生活を守れるようチーム全体で支えていきたい。

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