リンパ浮腫外来の現状報告〜開設2年目を迎えて〜

○細井佳織 櫻井通恵 小宮和子
群馬県立がんセンター

【はじめに】
当院では平成23年から、リンパ浮腫外来を開設し、2年目を迎えた。少しでも即時的な対応をはかるために、平成24年9月より外来枠を増やし現在に至っている。平成23・24年を比較し、得られた結果と今後の課題が明らかになったので報告する。
【対象】
平成23・24年の6月〜12月間における指導外来と治療外来の受診患者
【結果】
平成24年の指導外来患者合計105名。昨年より38名増加。指導管理料算定状況では、入院中・退院後ともに2回算定できたのが17%減、入院中のみ1回算定できたのが6%増、算定できなかったのが11%増。原因は入院中指導なし、外来指導予約なし、期間超過であった。治療外来の患者合計は121名。昨年より19名の増加。治療内容では集中治療時に必要であるバンテージ治療が導入できてきた。
【考察】
指導では、個別対応していることで患者の不安解消にはつながっているが、時期的な問題で指導料が算定できていない。今後、病棟と連携を図り調整することで算定ができ病院収益へつながると考える。治療では、待機時間・受診間隔が短縮でき、昨年より集中的に治療が提供できるようになっている。しかし、自費診療であるため、治療が必要であっても経済的理由などで治療継続できない患者へ治療提供方法について考えていく必要がある。

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